解体後の駐車場 アスファルト舗装の手順と費用
建物等を解体した後の土地運用として月極駐車場やコインパーキングの経営をされる方も増えています。
駐車場でも砕石敷やコンクリート舗装、アスファルト舗装などがありますが、比較的面積の広い駐車場にお勧めのアスファルト舗装について解説していきます。
【先読み!この記事の結論】
- アスファルト舗装はコンクリートと比べて安く、施行後すぐに利用できる
- アスファルトは耐久性が低く、凹みやひび割れしやすくい
- 舗装の手順は掘削→砕石を敷き転圧→アスファルトを敷き転圧
- 舗装工事の㎡あたりの単価は5,000~6,000円程度
- ライン引きや車止め、カーポートの設置
<目次>
- アスファルト舗装のメリット
- アスファルト舗装のデメリット
- アスファルト舗装の手順
- 舗装以外の工事
1.アスファルト舗装のメリット
・コンクリート舗装と比べて費用が安い
コンクリート舗装の単価は㎡あたり10,000円前後かかりますが、アスファルト舗装の場合は㎡あたり5,000~6,000円程度(厚さや面積によって変動)になります。面積が広くなるほど金額差が出るので、商業施設など大型駐車場でよくアスファルト舗装が利用されています。
・利用できるまでの期間が短い
アスファルトは舗装後数時間で乾き、乾き次第すぐに利用することができます。みなさんが普段利用する道路の舗装工事をイメージするとわかりやすいかと思いますが、舗装して何日も通れないということはありません。駐車場の場合でも施工後数時間で使用できます。
・排水性に優れている
コンクリートと比べるとアスファルトは水捌けがよく、タイヤも滑りにくいと言えます。
2.アスファルト舗装のデメリット
・熱をもつ
夏場はアスファルトの表面の温度が上がり、その場の気温も他より高くなる場合がある程です。
・耐久性が低い
コンクリートと比べると重さによって凹みができるなど、数年で補修が必要になる場合があります。
3.アスファルト舗装の手順
1.土を約10~15cm程掘削し不要な土を取り除き、均して砕石を敷き詰めます。
2.敷いた砕石を転圧していきます。
3.アスファルト材を5~8cm程度の厚みに敷き均していきます。狭い面積の場合はレイキという道具を使って人の手で均しますが、広い場合はレイキだけでなく、フィニッシャーという重機でアスファルトを敷いていきます。
4.アスファルトをローラーで転圧して表面を固めて完成です。
路面の温度が50度以下になると使用が可能になります。
4.舗装以外の工事
駐車場にする際、ライン引きや車止め、ブロックやフェンスの設置が必要な場合もあります。ご予算に余裕がある場合は、関係者以外の立ち入り、無断駐車などを防ぐために、入り口のゲートや監視カメラの設置をすることで安定的に利用者を確保しやすくなります。
これらの工事も舗装工事と並行して行っていきます。
カーポートや会所桝・排水管の設置は舗装前に行います。
スライド式のゲート設置
カーポート、ライン引き、車止めの設置
5.アスファルト舗装をする場合の注意点
施工時に重機の音や臭いが発生するので、事前に近隣への挨拶を忘れずに行いましょう。
また、アスファルト舗装の単価は㎡あたり5,000~6,000円前後ですが、それ以外に重機回送費や諸経費、また車止めやライン引き、入り口ゲート等を設置する場合は別途費用がかかります。
できるだけお見積もりの段階で要望を伝え、予算に応じて工事内容を変更するのが良いでしょう。
まとめ
駐車場をアスファルト舗装にすると、土間コンクリートと比較して安く済むため、費用を抑えたい人にお勧めです。また利用可能までの時間も短いので早く駐車場として利用できます。
一方、耐久性に劣るため、のちに補修が必要となる場合があります。もちろんその補修にも費用がかかるのでそれも踏まえて決めましょう。
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