「神戸市の解体現場事故を受けて」
神戸市の解体現場事故を受けて
2014年4月4日
安全は何よりも優先されるべきです者
昨日4月3日午前、神戸市中央区のビル解体現場で足場が倒壊し、通行人がケガをされたというニュースが大きく報じられております。
まずはじめに、負傷された通行人の方々にお見舞い申しあげると共に一刻も早い快復をお祈りいたします。
事故現場の施工業者さんは私たち解体サポートの提携業者さんではありませんが、解体業界に身を置く一員として他人事ではないと痛感し、私たちだけでなく、全国たくさんの提携業者さん達と一丸となってより一層「安全とはなにか?」を日々追求しながら、この国の街づくりに貢献していきたいと考える所存です。
現在、TV局数社から、「事故について見解を聞きたい」
「事故現場と同規模の解体現場を取材したい」
といったお電話を頂戴しておりますが、事故原因など明らかになっていない事もありますし、私たちの役割、立場上、同事故への見解コメント等は控えさせていただいております。
以前から書いていますが、建設、運送、製造業などは情報通信などの業界に比べると、
「事故が人命に直結する」
可能性が非常に高い業界です。
誰が悪いという話でもなく、実在する人間が実在するモノを建てたり壊したりする訳ですからこれは当然です。
近年、「1円でも安いものを!」と求める風潮が強まり、様々な価格破壊を産みましたが、特に食の業界では
「安さの代わりに安全性が犠牲になっているのではないか?」
という議論がようやく広がりつつある印象を受けます。
解体に限らず、「消費者」たる皆さま。いまいちど一緒に考えてみませんか。
安いモノには必ず理由があります。
安くするためにそぎ落とすものが必ずあります。
そぎ落としたものは「安全」ではありませんか?(もちろん、私たちは「ボッタくり」は許しません)