建物だけじゃない 外構の解体費用も知っておこう
住宅の解体の際にブロック塀(関連リンク:ブロック塀)やカーポート、庭木などの解体もしなければならない方も少なくないでしょう。もちろんそれら付帯工事を行うにも費用がかかります。敷地が広く立派な庭を造っているお宅ではそれだけで100万円近くかかる場合もあります。
また、空き家で放置している庭の樹木がいつの間にか生い茂り、いざ解体する時にその処分費用に驚かれる方もいます。
ご自身が解体する際に、付帯工事でどれぐらいの費用がかかるのか事前には把握しておくと良いでしょう。
【先読み!この記事の結論】
- 外構を部分的に残す場合はその範囲を業者へ報告することが大切
- 老朽化したブロック塀は通行人や隣家に危険を及ぼす可能性がある
- 土間コンクリート(関連リンク:土間コンクリート)はその厚さや鉄筋の有無によって値段が変わる
- カーポートは基礎まで撤去するかどうかでも値段が変わる
- 庭木、庭石の撤去処分は大きさや量で工事の方法も変わる。
<目次>
- 外構とは?
- ブロック塀
- 土間コンクリート
- カーポート
- 庭木・庭石
1.外構とは?
敷地内にある住宅などの建物以外のもの全体を指し、ブロック塀やカーポート、土間コンクリート、植栽などがこれにあたります。
外構の量によってもちろん全体の解体費用も変わります。更地にする場合は敷地内全体を解体する見積もりをお願いすれば問題はないですが、カーポートや庭木など建替えの際に残してほしいものがある場合あとで話が食い違わないように、また業者によって見積もり内容が違うということを避けるためにも現地調査時に必ず業者に伝えましょう。
また隣地との境界にあるブロック塀は隣人とトラブルになりやすいので、解体するのかどうかも事前の確認が大切です。
2.ブロック塀
近年、倒壊で問題となっているブロック塀ですが、敷地の端いっぱいに建造していることが多く、通行人や隣家に危険が及ぶ可能性があります。経年劣化で傾いていたり、違法建築で建てられたものも中にはあるので、少しでも危険性がある場合は早めの解体が必要です。
家屋の解体補助金と同様に、ブロック塀の解体においても補助金が出る自治体が増えてきたので、解体する場合はぜひ活用しましょう。
一般的なブロック塀の場合、住宅など建物と一緒に解体する場合は塀の面積1㎡あたり2,000円~3,000円程度ですが、ブロック塀のみを解体する場合は7,000円~10,000円程度かかると見ておいた方がよいでしょう。
3.土間コンクリート
地面に砂利や砕石などを敷き詰め、その上にコンクリートを打ってつくられています。敷地内の駐車スペースや玄関などに打設されていることが多く、解体費用はその厚さ、鉄筋が入っているかどうかによっても変わりますが、面積1㎡あたり2,000円~4,000円程度が相場です。
建替えでは駐車スペースの土間コンクリートはそのまま残し、新築後もそのまま利用して解体費用を抑える方もいます。
4.カーポート
簡素なカーポートの場合、老朽化だけでなく自然災害の影響で急遽取り壊さなければならないこともあります。
カーポートの解体も柱の基礎や台数によって金額は変わります。
建物と一緒に解体する場合は1万円前後で解体が可能ですが、カーポートのみを解体する場合は台数や基礎まで撤去するかどうかにもよりますが、5万円~8万円程度かかります。
少しでも費用を抑えたい場合は基礎まで撤去せず、根本でカットすることも検討するるのもひとつです。
また、ご自身でもできないことはないですが、少なくとも危険を伴う工事ですので業者にお願いすることをお勧めします。
5.庭木・庭石
庭木や庭石などはその大きさ、量により金額が変わります。もちろん大きなものになればその分積込み、運搬、処分をする量が増えるので高くなります。
また、樹木は伐根するのとしないのでも金額が変わります。土地の売却や地主へ返却する場合は基本的には伐根まで必要です。
参考程度ですが、1㎥あたりの庭木は10,000円~13,000円程度、庭石は12,000~15,000円程度が相場です。
6.まとめ
ブロック塀や樹木の撤去など、建物と一緒に解体する場合の費用でも量によっては馬鹿になりません。
近年は住宅の解体と同じで処分費も高くなってきています。
住宅の解体を検討されている方は、ご自宅の外構の解体にどれぐらいの費用がかかるかも頭に入れておきましょう。
解体するものの大きさや量で金額は大きく変わりますので、実際に業者に現地を見てもらった上でのお見積もりをお勧めします。
またその際にもし残したい部分がある場合は必ず業者に伝えしましょう。
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