借地の返還、チョット待った!!! 

ご実家が空き家となり、地代は継続して払い続けている方(以下「借地権者」と言います)は建物を解体し、地主に土地(借地権)を返還したいというご相談は少なくありません。
「借りている土地なのだから、建物を更地にして返還するもの」と思っている借地権者も多いですが、「借地権」は地主に売却できる可能性があります。

タダで返すなんてもったいない?!

~借地権の売却~

建物を建てる目的で土地を借りる権利、これを「借地権」といいます。
何代にもわたり地主から土地を借りてきた恩義もあり、借地権を返還する際は、更地にして返還するものと認識されている借地権者がいらっしゃいます。

借地の返還、チョット待った!!!

しかし、「借地権」は地主から承諾を得ることができれば、借地権を売却することが出来ます。つまり、借地権を換金化できる可能性があるのです。

借地権が設定されている土地の権利のことを「底地権」といいます。
地主は一旦土地を賃借してしまうと、借地権が返却されるまでは地代や更新料が受領できるものの、相続時には底地権の相続評価による相続税が課され、収益がマイナスになるため、底地権の売却を検討している可能性もあります。

そこで、借地権者であるあなたが底地権を購入することが出来れば、「所有権」として売却することができ、借地権として売却するよりも高値で売却する事ができます。

一方、地主は借地権を売却され新たな第三者と借地契約を締結することを望まないことがありますので、地主に借地権の売却相談を持ち掛ける事で地主から借地権の購入を申し出がある可能性もあります。

もし、借地権を換金化することが出来れば、解体費用の足しになるだけでなく、現金が手元に残る可能性もあるのです。借地上の建物の解体を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。

しかし、「借地権」には価値があり「価格」が存在します。つまり借地権は売却することが可能なのです。

借地の返還、チョット待った!!!

土地を貸している側である地主の持つ権利は「底地(そこち)権」といいますが、借地権と底地権の両方を獲得することで初めてその土地の「所有権」を持つことが出来ます。
 土地を売却する場合、この所有権がないと売却できないのです。
その為、地主も借地権の獲得を望んでいる可能性が高いのです。
借地権の価格よりも所有権付きの土地価格の方がはるかに高額なので、快く買取に応じてくれる地主さんも実は少なくないのです。
もし地主が借地権を買い取ってくれれば、解体の費用の足しになるばかりか、現金が手元に残る可能性もあるのです。
借地に建っている建物を所有されていて、今後解体を検討されている方はぜひ一度ご相談ください。