《解体小説》建替え編・エピローグ
エピローグ
その後、何回かモデルハウスや設計事務所に足を運び、話を聞いたり提案書も出してもらって色々と比較検討してみたが、総合的に考えると○○ハウスが一番という結論に達した。
建替えに関しては一任されていたので、嫁とお袋にそのことを伝えると、『やっと決まったの?』とつれない返事だったが、まあいい。
これで子供の新学期までには引越しできそうな算段がついたので、何とか俺の面目も保てたようだ。
―3か月後―
「おばあちゃん、ただいま!何かおやつある?」
今日も悠太郎の元気な声が家中にこだまする。