【場面1】「その日、俺は～見積もりを依頼した。」

最安値を提示する業者に即決せず、さらに別の二社からも見積もりを取った彼の選択は正しいと言えるでしょう。

「一番安いから」と安易に依頼してしまうと、のちのち「不用品処分は更に●●万円をいただきます」などと追加請求をされてしまう可能性が非常に高いです。

（もしくは、不法投棄等を行って廃材を不当に処分されてしまう場合もあります。

※この場合、施主側にも罰則が定められています。）

十分にお気を付けください。

このように「比較した上で安い所を選ぶ」のはもちろん良いことです。

しかし、ここでも一呼吸置いて考えてみてください。

比較した見積もりが「同じ元締めによって用意されている」という場合、それは本当に信用できる物なのでしょうか？価格操作をされていることはないでしょうか？

公正な比較とは、利害関係など接点のない別々のルートからでなければなかなか難しいものです。

この場合厄介なのは、ちゃんと「比較したつもりにさせられている」という点。

少しの手間を惜しんで損をしないように、今一度、ご自身の選択で納得のいくまで比較・検討なさってください。

※複数社に見積りを依頼した場合、選ばなかった業者にも必ずお断りのご連絡をするようにしましょう。

【POINT】同じ複数見積もりなら別々のルートからの入手が◎。

【場面2】「測量の仕方～担当者の対応にはかなりの差を感じた。」

見積もり担当者の人柄や対応力。

私たちの求める「お手頃価格」に直結するイメージはありません。

しかし、「そこそこの価格」を提示してきた業者の担当者が“ちょっと無愛想”“とっつきにくい”と感じたら、価格交渉や質問をしたくてもなかなか言い出しにくいですよね。

これが“非常に気さくで対応もスピーディ”な業者さんだった場合はどうでしょうか？

分からないことや不安に思っていることをすぐに聞けるような業者さんなら、初めて経験する解体工事でも心強く、精神的にずっと楽になるはずです。もちろん価格交渉もしやすい場合がほとんどです。

伝えたい事柄を伝えられなかったことで後々トラブルになるくらいなら、最初から要望を快く聞き入れてくれる業者さんとお付き合いするのが「円満解体」への一番の近道です。

【POINT】「解体業者」と「発注者（私たち）」の関係も、「人」と「人」の付き合いであることに変わりはありません。

【場面3】「見積もりの内訳～あっさりし過ぎていた。」

「対応の差～」に通ずるところがありますが、やはり簡素な内容で済ませようという姿勢が見える業者には注意が必要です。

直接質問をすれば丁寧に答えてくれる場合もありますが、最初から詳しく記載されていることに越したことはありません。

口述する「言った・言わない」問題にもなりかねませんので、ここはしっかりとしたお見積もりを提出してくれる業者さんにお願いしましょう。

【POINT】「一式○○万円」という見積もりには要注意。

【場面4】「繋がらない。その後も～不信感は募るばかりだった。」

常に現場で作業をしているような忙しい業者さんであれば、「連絡がつきにくい」ということも十分に有り得ます。

しかしきちんとした会社なら、着信が残っていればその日のうちに折り返しご連絡をしていただけるのが通常です。

「解体業者」でも「会社」であることに変わりはありません。お客様に常識的な対応をすることは大前提です。

三日以上に渡って何の音沙汰も無いなど、明らかに「出る気が無い」と感じるような場合、大抵は最初の対応を思い返すと「ああ、やっぱり」と納得することが多いので、業者さんの第一印象は意外と重要なチェックポイントであると言えるでしょう。

【POINT】“第一印象”が最終的な判断材料になることも。