数日後、○○ハウスからの提案書が郵送されてきた。内容を見ると、
●建築費 3024万円
~詳細~
●外構工事費 224万円
~詳細~
●解体工事費 200万円
~一式~
となっている。
ほぼ予算の範囲内に収まっているが、解体費用が想定していたよりも100万円も高くなっている。前に調べた時は確か坪単価3万円前後と書かれていたような気がするのだが……。今ある建物が延床面積約30坪だから、坪単価と延床面積を単純にかけて算出してみた金額だが、解体費用ってそんなにかかるんだろうか?
しかも建築費や外構工事費は項目別に単価など詳細に書かれているが、解体費用に関しては一式見積りとなっているので、何にどれだけかかってくるのか皆目見当がつかない。
後日、○○ハウスの担当者に聞いてみると、解体工事は下請けに出すため、どうしても費用は高くなってしまうという。
それなら安くする方法はないか尋ねてみると、自分で解体業者を探して直接お願いする方法、建築会社とは別の業者になるので分離発注というらしいが、これをすると安くなりますと親切に教えてくれた。
安くなるならばと自分で探すことにしたが、解体業者というとなんだか怖いイメージがあるし、電話をかけるのも少し勇気がいりそうだ。
それでも背に腹は代えられないので、ネットで探してみると解体業者を何社かまとめて紹介してくれるポータルサイトがあったので、これならばと思って必要事項を入力してメールで問い合わせてみた。するとすぐに返信がきて、△△土木と□□興業の2社を紹介してもらえた。
翌週末には紹介してもらった2社と時間をずらして立会いをし、見積もりを出してもらった。金額はどちらも150万円前後だったので、最初に提示されたものより50万円近く安くなることになる。
それでも当初、考えていた金額よりも高かったし、これが適正なものなのかも分からなかったので、紹介してくれたところに問い合わせてみると、建物の規模や庭木伐採などの付帯工事があること、また地域等を考慮しても非常に良心的な金額で出ていますよ、とのことだった。
人を疑うことを知らない自分としてはその言葉だけで充分だけども、嫁がそれだけでは納得できないと言い出し、いろいろなサイトで解体の費用例を調べまくっていたようだが、結果的には適正なものだったみたいだ。
見積もり金額は□□興業の方が少し割高だが、立会いをしたときに担当の人が工事の進め方や近隣対策もしっかり説明してくれたし、解体後に必要な建物滅失登記の仕方についても丁寧に教えてくれたので印象としてはかなり良い。
お願いするとしたら□□興業だな。
しかし、ケースバイケースではあるだろうが、分離発注をすると結構安くなるんだなぁというのが率直な感想だ。下請けや孫請けに出されたらその分、中間マージンも発生するので当然と言えば当然なのかもしれない。
もしそんなに差が出ない場合は一括して任せられるという安心感もあるし、解体業者を探す面倒も省けるのでそれはそれでいいんだろうけど、今回ぐらい開きがあると分離発注したほうが断然お得だよな。
差額分は引越し費用や家具の購入などに充てられるので、本当に助かる!
今回の一件を通じて、まだまだ知らないことがたくさんあるんだなぁ、と改めて感じさせられた。