土地を使用する際に、その土地の守護神の許しを請うために行う地鎮祭。
または新築を建てる際に、柱・棟・梁などの基本構造が完成した段階で竣工後も建物が無事であるように行われる祭祀である「上棟式」、これらををご存知の方は一般的に多いと思います。
では、反対に家屋や建物を取り壊す時にはどのような儀式が行われるのでしょうか。
日本では家屋を解体する際にも、工事に取り掛かる前にするお祓いの儀式が存在します。
長年家を守ってくれた神様に御礼をし、その家から神様の「気」を抜くための儀式です。
長年お世話になった家には「気」が宿るといわれているそうで、それを抜かずに家を壊してしまうと、ゆき場を失った「気」が障ると言わる事もあるそうです。
これを解体清祓(かいたいきよばらい)と呼びます。
お祓いの費用はおおむね2~3万円、宮司さま神主さまの出張費とお供え物などを合わせると5万円前後になる事が多いようです。
お祓いの儀式は、あくまでも宗教的な伝統なのでお施主さんが必要性を感じなければやる必要はないというのが結論です。
例えば、長年お住まいになって思い入れのあるご実家を解体するような場合等、お世話になった感謝とお別れの機会を設けたいと思われる方は、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
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