建物解体ブログ

八百万の神

投稿日:2014年4月25日 更新日:

解体のご相談で、

「敷地に古い井戸があるんですけど、そのまま埋めてしまって大丈夫ですよね?」

といったご相談をよくお受けします。

神さまや、祟り、迷信といったものを信じない方からすると
笑い話にすら聞こえてしまうかもしれませんが、
神道が根付いている日本では、古来から

「水のある場所には神が宿る」

と強く信じられていたようです。

蛇口をひねれば水が出る現代と違い、昔は井戸が貴重な水源
として生活に欠かせなかったことは容易に想像できます。

そうした歴史、私たち日本人の本能にも近いものがあるのかもしれませんが、
お祓いなど神事をおこなっていない井戸を触りたがらない業者さんは多いようです。

井戸の処理は大きく分けると「埋める」と「細くする」の2通りとなります。

お祓いをおこないつつ、そのまますべて砂利や砂で埋めてしまうケースのほか、
フシをくりぬいた竹を井戸に刺して竹のまわりを埋めてしまう方法もあります。

竹はやがて腐って土に変えるので

「井戸が自然の摂理でなくなった」

という事にするんですね。

一方、竹の代わりに細い塩ビパイプを埋めるケースは

「細くなったけど井戸は残っている」

という事になるようです。

こう言ってしまうと不謹慎かもしれませんが、すべてのものに神さまが
宿っている、という神道・神事の考え方にはロマンを感じてしまいます。

私たちが「無宗教です」と言いながら毎年初詣にいく、
というのもこうした民族的本能なのかもしれません。

…と、ちょっと解体とははずれたお話でした。

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