建物解体ブログ

【景品表示法】 不当表示のおはなし

投稿日:2014年8月21日 更新日:

日々ご相談をいただく中で、解体サポートの類似サービスのお話をされる相談者様が増えてきました。

信念を持って運営されているサービスはいいのですが、
なかには

「さすがにそのやり方は違法スレスレでは……」

という、業界の信用を落としかねないサービスが存在するのも事実です。

耳にする中で特に多いのは、概算費用をお伝えした際に、

「高いね!他のサイトではその半分って書かれていたよ!?」

というもの。

心の中で (あぁ、またか…) と思いながら、

「ページのどこかに 『処分費用は別』 と書かれていませんか?
解体工事で廃材を処分しない事はまずありえませんから、
結局その価格で解体工事はできませんよ」

とご説明すると、

「あ!本当だ!小さく書いてある!騙された!」

なんて苦笑いされる方もいらっしゃいます。

騙す、というと強い表現ですが、実際にこれは
景品表示法(景表法)という法律でいうところの

「有利誤認(ゆうりごにん)」

スレスレ(判断次第ではクロ)というのが私たちの見解です。

景表法の不当表示では、有名な「二重価格表示」を
ご存じの方も多いかと思います。
商品のセールなどで、販売価格のほかに

「その価格で販売していた実績のない、高い通常価格」

を表示し、大きな値引き率でお得だと「錯誤させる」ようなケースが
法律違反となります。(そういうセール、よく見かけますよね?)

さて、「有利誤認」とは取引条件についての不当表示で、
原文は小難しいのでシンプルに説明すると

「作業で5万円、処分で5万円でホントは10万円かかるけど
『5万円で工事できます!(処分は別途です)』
って書いておけば総額5万円と勘違いした客が集まるだろう」

というのがNGってことです。

冒頭の例の場合、事実を知った相談者様が「騙された!」と
言っていますので、「錯誤させられた」と解釈できなくもありません。

こうした違法スレスレの集客をするサービスは
解体業界の地位向上を目指している人たちにとって本当に迷惑なので、
是非とも考えを改めていただきたいものです。

ちなみに、

「いくつもサイトを見たけど、解サポさんが一番信頼できそうだった」

という直球の褒め言葉もとてもありがたいですけど、

「最安!激安!を前面に出していなかったのが心に残った」

というお言葉をいただくと、私たちの理念の背中を押して
いただいたような気持になります。

皆さまのご相談、真剣に聞いています。

ご利用まことにありがとうございます。

【解体サポート】

 

□■□基準を満たした安心の解体業者を無料でご紹介□■□
2004年のサポート開始からご相談件数 累計50,000件以上

-建物解体ブログ

執筆者:

関連記事

解体現場終了後、掃除

港区のビル解体現場 最終確認のお立会いに同行

先日のブログ、東京都港区のビル解体現場より の続報です。 東京都港区でビルの解体工事が無事に完了し、ご相談者様と解体業者さんとの最終確認に同行させて頂きました。 整地完了。重機回送車での引き揚げを待つ …

no image

北海道の突風災害

昨日、北海道佐呂間町で起きた突風災害が「竜巻」と断定されたようです。 被災地域は長さ1km、幅200mだそうで、これが一直線に通った後がテレビの衛星写真でよくわかります。 解体業もふくめ、建設業関連な …

no image

建築物の耐震化を区が一部を助成

練馬区では平成27年までに民間の建築物の耐震化率90%を目標とする「練馬区耐震改修促進計画」を策定する一環として民間建築物の耐震改修工事の一部を助成することが決まったそうです。 助成内容は耐震診断・実 …

20年ぶりの大雪

8日~9日にかけて首都圏を襲った大雪。皆さまは大丈夫だったでしょうか? 死者4名、負傷者600名以上(2/10時点)だそうですが、一夜明けて路面に残った雪が凍結したり、屋根に積もった雪が解けて、塊のま …

建物解体の背景にある物語

先日は東京都内へ解体現場の初日にお邪魔してきました。解体業界では通称「乗り込み」と呼ばれる工事開始日ですが、職人さんへの明確な現場指示、ライフライン撤去依頼など大切な日です。 当日はお施主様もいらっし …

2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031